確定申告2026:基礎控除「最大95万円」引き上げと年収160万円目安の超訳解説

令和7年度(2025年分)所得から適用される大規模な税制改正により、基礎控除額の上限が従来の48万円から95万円へと引き上げられることが、令和7年法律第13号として成立・公布されています。この改正は、合計所得金額が一定以下の納税者に対し、税負担を軽減することを目的としています。本記事では、給与所得控除と合わせることで「160万円程度まで所得税が発生しないケース」が生まれる仕組みと、その適用条件について、公的資料に基づき解説します。

結論として、令和7・8年分については、合計所得金額が132万円以下であれば基礎控除額は95万円となります。給与所得控除(最低65万円)と合算することで、給与収入160万円までは所得税が課されない目安となります。

目次

第1章 【結論】令和7・8年分の確定申告で「基礎控除95万円」が適用される条件

プラチナちゃん
ねえミントちゃん、2026年(令和7年分)からの確定申告で、基礎控除が「95万円」になるって聞いたけど、誰でも対象なの?

ミントちゃん
今回の引き上げは「合計所得金額」に応じた段階的な仕組みになっています。令和7・8年分の暫定的な措置として、所得132万円以下の人は上限の95万円となりますが、高所得者の場合は段階的に減額される点に注意が必要です。

プラチナちゃん
なるほど。所得制限があるから、まずは自分の所得区分を正確に把握することが大切なんだね。

所得税法改正による階層別控除額(令和7・8年分)

基礎控除は所得税法第86条等に規定されており、改正により以下の5段階の控除額に見直されました。所得金額が増えるにつれて、段階的に控除額が縮小します。

出典:国税庁「No.1199 基礎控除」(令和7・8年分)
合計所得金額の区分基礎控除額(令和7・8年分)
132万円以下95万円
132万円超 〜 336万円以下88万円
336万円超 〜 489万円以下68万円
489万円超 〜 655万円以下63万円
655万円超 〜 2,350万円以下58万円

第2章 「160万円の目安」:給与所得控除との合算による仕組み

プラチナちゃん
今まで「103万円の壁」と言われていたものが、「160万円」に変わるという話も聞くけど、これは公式なものなの?

ミントちゃん
「160万円の壁」は制度上の正式名称ではなく、給与所得控除(最低65万円)と基礎控除(95万円)を合わせた際の、所得税が発生しない目安を指します。あくまで給与所得のみの場合のシミュレーション値です。

給与所得者における課税最低限の計算根拠

課税最低限は、日本国憲法25条(生存権)の趣旨を踏まえた制度とされています。令和7年度改正により給与所得控除の最低保障額も引き上げられ、以下の計算式が「所得税ゼロ」の目安となります。

基礎控除(95万円) + 給与所得控除(65万円) = 160万円

第3章 注意!社会保険の「130万円の壁」は直接連動しません

プラチナちゃん
所得税が160万円までかからないなら、手取りもそのまま増えると考えていいの?

ミントちゃん
そこが注意点です。社会保険(健康保険や厚生年金)の被扶養者認定基準(130万円や一部の106万円基準)は今回の税制改正とは別制度であり、直接連動していません。

社会保険料負担による影響の確認

社会保険料の負担が発生することで、年収(額面)が増えても手取り額が一時的に減少する場合があります。具体的な影響は、勤務先の社会保険加入条件や保険料率によって異なるため、税金面だけでなく社会保険面でのシミュレーションも不可欠です。

第4章 扶養親族の所得要件に関する見直し

プラチナちゃん
私が95万円の控除を受ける場合、扶養者(夫など)の所得要件はどうなるの?

ミントちゃん
令和7年度税制改正大綱では、扶養控除や配偶者控除の所得要件についても見直しの方向性が示されています。改正案の詳細は、法律の施行状況と国税庁の最新手引きで確認が必要です。

配偶者控除や扶養控除等の所得上限についても、基礎控除の引き上げに合わせた調整が行われる見込みです。世帯全体での税負担軽減効果を判断する際は、国税庁が公表する「令和7年分 確定申告書の記載要領」を最終的な根拠として参照してください。

第5章 【実戦手順】確定申告での確認ステップ

プラチナちゃん
自分で計算して書くのは難しそうだけど、大丈夫かな?

ミントちゃん
国税庁の「確定申告書作成コーナー」やe-Taxを利用すれば、所得を入力することで基礎控除額は自動計算されます。入力すべき「所得金額」を正確に把握しておくことが重要です。

  • 所得区分の再確認:給与以外の所得(副業・年金等)を合算し、132万円以下かを確認します。
  • 住民税への影響確認:個人住民税の基礎控除額や非課税ラインは自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体の最新情報を確認してください。
  • e-Taxの活用:2026年2月の申告期間に向けて、マイナンバーカード等の準備を済ませておきましょう。
  • 確定申告2026:よくある質問(FAQ)

    Q1. 副業がある場合、95万円は適用されますか?
    A1. 本業の給与と副業等を合算した「合計所得金額」が132万円以下であれば、令和7・8年分については基礎控除額が95万円となります。

    Q2. 年金受給者は手元に残る金額が増えますか?
    A2. 年金収入やその他の所得の合計が、改正後の基礎控除等の範囲内に収まる場合には、所得税が軽減されるケースがあります。ただし、年金額や住民税・保険料の状況によって結果は異なります。

    Q3. 住民税も所得税と同じく一律95万円引かれますか?
    A3. 令和7年度地方税制改正により住民税の基礎控除も見直されますが、具体的な控除額や非課税世帯の範囲は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の広報等で確認が必要です。なお、所得税のように基礎控除額が最大95万円に拡大するわけではなく、個人住民税の基礎控除は従来の枠組みを維持しつつ、人的控除全体の見直しが行われています。

    まとめ:改正内容を正しく理解し、適正な申告を

    ミントちゃん
    税制改正により「税負担の軽減」につながるケースが増えますが、所得制限や社会保険の壁など、個別の状況に応じた確認が不可欠です。

    プラチナちゃん
    曖昧な「壁」の数字だけでなく、公的な一次ソースで自分の条件を確かめることが、本当の生活自衛なんだね!

    • [ ] 合計所得金額が132万円以下に該当するかシミュレーションする
    • [ ] 税金の「160万円目安」と社会保険の「130万円基準」を混同しない
    • [ ] お住まいの自治体の「住民税非課税基準」を確認する

    参考リンク

    公的機関・一次ソース(本文の数値・根拠)

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    この記事を書いた人

    著者:オウチックス 大手ガス会社社員 。震災の被災経験とリフォーム提案・インフラ整備の実務を活かし、防災や補助金、悪徳業者対策を発信 。自社名を騙る詐欺から読者を守る「生活と資産を守る防波堤」を目指す実務家。茨城出身、埼玉在住。

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