【茨城県版】複合災害対策ガイド|地震・津波・洪水・竜巻に備える地域別防災マニュアル$$$$$$

 

 

 

 



茨城県の地図と地震・津波・洪水・竜巻の災害アイコンが描かれた防災ガイドのアイキャッチ画像

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【茨城県版】複合災害対策ガイド|地震・津波・洪水・竜巻に備える地域別防災マニュアル

クロマルが解説

クロマル:茨城県の防災は、一筋縄ではいかないにゃ。沿岸部では地震と津波、内陸部では鬼怒川に代表される洪水と竜巻のリスクがある。さらに東海第二原発などの特殊要因も考慮が必要だ。この記事では、県内の多様な災害リスクをデータに基づき整理し、あなたが住む場所で「何を」「なぜ」備えるべきかを具体的に解説するにゃ。

目次

茨城県の災害リスクは一つじゃない!沿岸と内陸で異なる脅威

茨城県の防災を考える上で最も重要なのは、県が複数の全く異なる災害リスクを同時に抱える「複合災害エリア」であるという事実です。太平洋に面した長い海岸線は津波の脅威に晒され、広大な関東平野を流れる利根川や鬼怒川は、ひとたび大雨が降れば氾濫のリスクをはらんでいます。

過去の災害がその多様性を物語っています。

  • 2011年 東日本大震災:最大震度6強の揺れに見舞われ、大洗検潮所では4.0mの津波に達しました。ひたちなか市の那珂湊地区では、津波が那珂川を遡上し、「おさかな市場」が約1m冠水する被害が出ました。
  • 2015年 関東・東北豪雨:鬼怒川の堤防が常総市で決壊。推定40平方キロメートル(市の約3分の1)が浸水し、場所によっては最大6日間も水が引かない甚大な水害となりました。
  • 2012年 つくば市竜巻:強力な竜巻がつくば市北条地区などを襲い、死者1名、196棟が全壊するなど、局所的ながらも凄まじい破壊力を見せつけました。

このように、地震・津波、洪水、竜巻という異なる種類の災害が、この県内で現実に発生しているのです。そのため、「地震対策だけ」「水害対策だけ」といった単一の備えでは不十分であり、自分の住む地域の特性を理解した上で、多角的な視点を持つことが不可欠です。

 

 
 

クロマルが解説

クロマル:まずは茨城県のリスクを「沿岸」と「内陸」の2つに分けて考えるにゃ。君の家はどっち側か意識しながら読むんだにゃ。

【地域別】あなたの住む場所は?茨城の二大災害リスクを徹底解説

茨城県が抱えるリスクは、地理的な特徴から「沿岸エリア」と「内陸エリア」に大別できます。それぞれで警戒すべき災害の種類と対策のポイントが異なるため、ご自身の地域がどちらに当てはまるかを確認しましょう。

エリア 主要な災害リスク 特に注意すべき市町村(例) 対策のキーワード
沿岸エリア 地震、津波 日立市、ひたちなか市、大洗町、鹿嶋市、神栖市、北茨城市 即時避難、高台確保
内陸エリア 河川洪水、竜巻 常総市、つくば市、筑西市、古河市 垂直避難、情報収集

沿岸エリアの脅威:地震・津波

太平洋に面する市町村では、日本海溝を震源とする巨大地震と、それに伴う津波が最大のリスクです。東日本大震災の教訓からも、その危険性は明らかです。

県の公式津波浸水想定によれば、特に北茨城市周辺では県内最大となる東京湾平均海面(T.P.)上16.0mに達する津波が予測される地域もあります。沿岸部にお住まいの方は、県のポータルサイト「いばらき防災Web(いばらきデジタルまっぷ)」などで津波ハザードマップを確認し、避難場所とそこまでの経路を平時のうちに必ず確認しておくことが命を守る行動に繋がります。

例えば、2025年夏にロシア沖地震の影響で津波警報が発令された際にも、沿岸部では実際に広報無線や防災LINE配信が行われ、消防団が出動し、一部で避難所が開設されました。このような直近の事例からも、警報が出た際に即座に行動できる準備が重要です。

内陸エリアの脅威:洪水・竜巻

鬼怒川や利根川流域の内陸部では、台風や集中豪雨による河川の氾濫が最も警戒すべき災害です。2015年の鬼怒川決壊では、常総市の広範囲が浸水し、場所によっては湛水が最大6日間も続きました。自宅が浸水想定区域にある場合、避難所への移動だけでなく、状況によっては上層階へ避難する「垂直避難」の準備も重要です。

また、関東平野に位置する茨城県は竜巻も発生しやすい地域です。2012年のつくば市の竜巻では、被害が狭い帯状の地域に集中し、甚大な被害をもたらしました。竜巻は予測が非常に困難ですが、気象庁は「竜巻発生確度ナウキャスト」でリアルタイムの情報を提供しています。発達した積乱雲が近づく際は、窓から離れ、家の中心部や地下室に避難するなどの対策が必要です。

近年はゲリラ豪雨による都市型水害も増加しており、県南部の低地ではポンプ場の増設や、雨水を地中に浸透させる「透水性舗装」の導入、停電時にも稼働する自家発電装置の整備など、新たな対策も進められています。

 
 

クロマルが解説

クロマル:自然災害だけでも大変なのに、茨城には東海第二原発とJ-PARCという特殊なリスクも存在するにゃ。これもセットで備えるのが茨城県民の防災だにゃ。

見過ごせない特殊リスク:東海第二原発とJ-PARC

茨城県の防災を複雑にするもう一つの要因が、自然災害と技術施設が結びつく「Na-Tech(Natural-Technological)」リスクです。特に東海村に立地する東海第二原子力発電所の存在は、防災計画において極めて重要です。

大規模な地震などが発生した場合、原子力災害が連鎖的に引き起こされる可能性があります。県の広域避難計画では、発電所からのおおよその距離に応じて、以下の2つの区域が設定されています。

  • PAZ (予防的防護措置を準備する区域): 半径約5km圏内。放射性物質の放出前に予防的に避難を開始するエリア。東海村、日立市、ひたちなか市、那珂市の一部が含まれます。
  • UPZ (緊急時防護措置を準備する区域): 半径約30km圏内。状況に応じて屋内退避や段階的な避難を行うエリア。水戸市、常陸太田市、高萩市、笠間市、常陸大宮市、鉾田市、茨城町、大洗町、城里町、大子町を含む14市町村が対象です。

ご自身の住まいや職場がこれらの区域に含まれるかを確認し、万が一の際の避難計画を把握しておくことが不可欠です。また、同じく東海村にある研究施設J-PARC(大強度陽子加速器施設)も、災害時の対応プロトコルを定めており、地域と連携した防災体制を構築しています。

なお、この広域避難計画については、停電時の情報伝達手段や避難所の確保に関して、市民団体などから計画の妥当性を問う声もあり、継続的な議論やフォーラムが開催されています。県や関係機関からの最新の発表にも注意を払いましょう。

クロマルが解説

クロマル:リスクが分かったら、次はいよいよ行動だにゃ。何から手をつければいいか、基本の3ステップを解説するにゃ。

今日から始める茨城県民の防災アクションプラン

多様なリスクを前に、何から手をつければ良いか分からない、という方も多いでしょう。ここでは、今日から具体的に始められる3つのステップをご紹介します。

STEP1: ハザードマップで自宅のリスクを知る

全ての防災の第一歩は「知る」ことです。まずは公的なハザードマップを使い、ご自身の生活圏にどのような危険が潜んでいるかを確認しましょう。

  • いばらき防災Web(いばらきデジタルまっぷ): 茨城県が提供する公式ポータルサイト。津波や土砂災害などのリスク情報を地図上で確認できます。
  • ハザードマップポータルサイト: 国土交通省が運営。洪水・高潮・内水氾濫など、全国の災害リスクを重ねて表示できます。

これらのサイトで自宅や職場、学校などを検索し、津波や洪水の浸水想定区域に入っていないか、近くに土砂災害の危険箇所がないかを確認してください。

STEP2: 「地域のリスク」に合わせた備蓄品を準備する

ハザードマップでリスクを把握したら、それに合わせて備蓄品を見直しましょう。「最低3日分、できれば7日分」の食料や飲料水、医薬品を備えることが基本です。

  • 沿岸部の方: 津波に備え、貴重品や非常食などを素早く持ち出せる「非常用持ち出し袋」を準備し、すぐに避難できる場所に置いておきましょう。
  • 内陸部の方: 洪水による長期の在宅避難を想定し、飲料水(1人1日3リットル目安)に加えて、携帯トイレや衛生用品を多めに備蓄することが重要です。
  • 竜巻対策: ヘルメットや防災頭巾、ガラスの飛散から足を守るためのスリッパや室内履きも有効です。

普段使う食料品を少し多めに買い、古いものから消費して、使った分を買い足す「ローリングストック法」を実践すれば、無理なく備蓄を維持できます。

STEP3: 正しい情報源を確保する

災害時には、デマに惑わされず、公的機関からの正確な情報を得ることが命を守ります。平時のうちに、以下の情報ツールに登録しておきましょう。

茨城県および主要都市の公式災害情報チャネル
管轄 サービス種別 登録方法・アカウント
茨城県 Eメール 茨城県防災情報メール(touroku_bousai@mail.bousai.ibaraki.jp へ空メール)
LINE 「茨城県庁」を検索
X (Twitter) @Ibaraki_Kouhou
Webサイト いばらき防災Web
水戸市 LINE / X ID: @mitocity / @kouhou_mito
つくば市 Eメール / X 災害・防災メールサービス(市Webサイトから登録) / @tsukubais
日立市 Eメール・LINE / X 安心ひろめーるプラス / @HitachiCityKoho
共通 スマホアプリ Yahoo!防災速報(プッシュ通知)など

情報が断片化する可能性もあるため、お住まいの市町村の情報と、県全体の情報の両方をチェックできるようにしておくことが推奨されます。

クロマルが解説

クロマル:基本の備えができたら、次は地域との連携だにゃ。「マイ・タイムライン」や「要支援者」への取り組みなど、最新の防災対策も知っておくにゃ。

進化する茨城県の防災対策:地域と個人の新しい備え

基本的な3ステップに加え、茨城県では時代や社会の変化に合わせた新しい防災の取り組みも進んでいます。これらを知っておくことも、万が一の備えに繋がります。

STEP4: 地域の支え合いを確認する(避難行動要支援者・外国人支援)

災害時、自力での避難が困難な方を地域で支える体制づくりが強化されています。2025年度までに、県内全市町村で自主防災組織や自治会と連携した「避難行動要支援者」への支援ネットワーク整備が進められています。高齢者や障害のある方、そのご家族は、お住まいの地域の支援体制を確認しておきましょう。

また、外国人住民向けに、9言語対応の情報発信や語学サポーターによる支援、避難所での多言語対応訓練なども強化されています。

STEP5: 「マイ・タイムライン」を作成する

特に洪水ハザードエリアにお住まいの方に推奨されているのが「マイ・タイムライン」の作成です。これは、台風や豪雨の際に「いつ」「誰が」「どこへ」「どう動くか」を時系列で決めておく、家族ごと・個人ごとの避難計画です。水戸市をはじめ多くの自治体で作成が推進されており、例えば常総市では2025年時点で市民の約7割が認知しているなど、その普及が進んでいます。いざという時の冷静な行動に繋がります。

STEP6: オンラインで防災を学ぶ

近年は、会場に足を運ばなくても防災知識を学べる「デジタル啓発」も活発です。多くの自治体で、YouTubeを使ったオンライン防災講座やWebセミナーが開催されています。また、地域で開催される防災イベントや公開シンポジウムなどに参加することも、行動変容のきっかけとして非常に有効です。こうした「非接触型」の災害教育や地域の啓発活動を活用し、時間や場所を選ばず防災意識を高めておくことも有効な備えです。

STEP7: もしもの時の「支援金制度」を知っておく

万が一、自然災害で被害を受けた場合に備え、どのような公的支援があるかを知っておくことも重要です。茨城県や各市町村では、被災世帯への「見舞金制度」や、床上浸水時の「支援金」など、様々なサポート制度を設けています。申請方法や給付額は状況によって異なりますので、平時のうちにお住まいの自治体の窓口やWebサイトで、どのような制度があるかを確認しておくと安心です。

クロマルが解説

クロマル:最後に、今日から実践できる7つのステップをまとめるにゃ。この記事を読んだら、必ず一つは行動に移すんだにゃ!

まとめ:複合災害への備えが茨城で生き抜く鍵

茨城県の防災は、地震・津波、洪水、竜巻、そして原子力災害といった多様なリスクが相互に関連しあう「複合災害」への備えが鍵となります。沿岸部と内陸部では、その脅威の性質が大きく異なります。

まずは、本記事で紹介した7つのステップを実践することから始めてください。

  1. ハザードマップで自宅のリスクを正確に知る。
  2. 地域のリスクに最適化された備蓄品を見直す。
  3. 県と市町村の正しい情報源を確保する。
  4. 地域の支援体制(要支援者・外国人)について確認する。
  5. 「マイ・タイムライン」を作成し、避難行動を決めておく。
  6. オンライン講座や防災イベントで、継続的に防災知識を学ぶ。
  7. 万が一の際の「支援金・見舞金制度」を把握しておく。

これらの具体的な行動が、あなたとあなたの大切な人の命を守るための最も確実な一歩となるはずです。

 outix-bosai.com

 
 

参考リンク

本記事の作成にあたり、以下の公的情報を参照しました。

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